労働保険制度の概要について
これまで雇用保険の基礎知識について4回に分けて掲載をしてきました。
・雇用保険の基礎[1]
・雇用保険の基礎[2]
・雇用保険の基礎[3]
・雇用保険の基礎[4]
今回は雇用保険のおおもとである労働保険制度の概要をQ&A方式で解説します。
Q.労働保険はどんな制度?
A.労働者災害補償保険(労災保険)と雇用保険を総称して労働保険と言います。
A.労働者災害補償保険(労災保険)と雇用保険を総称して労働保険と言います。
保険給付は労災保険制度、雇用保険制度で個別に行っていますが、保険料の徴収は両保険を労働保険料として原則的に一体のものとして取り扱われている制度です。
Q.労災保険とは?
A.業務上の事由 又は 通勤途中に起こった負傷、病気や障害、死亡の際に、労働者や遺族を保護するために必要な給付を行う保険制度です。
A.業務上の事由 又は 通勤途中に起こった負傷、病気や障害、死亡の際に、労働者や遺族を保護するために必要な給付を行う保険制度です。
給付の種類には治療や薬の支給等を受けられる「療養(補償)給付」や、療養のために仕事を休み給与が受けられないときに支給される「休業(補償)給付」等があります。その他に労働者の社会復帰の促進や被災労働者やその遺族の援護、労働者の安全衛生の確保などの労働者の福祉の増進を図るため社会復帰促進事業等も行っています。
Q.雇用保険とは?
A.労働者が失業、雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に労働者の生活や雇用の安定を図り、再就職を促進するために必要な給付を行う保険制度です。
A.労働者が失業、雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に労働者の生活や雇用の安定を図り、再就職を促進するために必要な給付を行う保険制度です。
給付の種類には、離職したときに支給される「基本手当(失業給付)」や、教育訓練受講費用の一部を支給する「教育訓練給付」、育児休業や介護休業の休業期間中に支給される「雇用継続給付」等があります。その他に失業の予防、労働者の能力開発や向上、福祉の増進を図るため雇用安定事業や能力開発事業も行っています。
次回以降、どのような事業所が加入対象になるのか、そして保険給付の内容などの詳細を順次ご紹介します。