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企業に於ける自浄作用と組織風土

不正、パワハラ、発言撤回! 三菱電機の腐った組織風土は変わるのか

2019年12月。パワハラをした30代の男性会社員が、「自殺教唆の容疑」で書類送検されたことを覚えていますか?
この“事件”の舞台は、三菱電機。先月には、35年以上も続いた鉄道関連製品の検査に関する不正が発覚。株主総会で9割超の賛成票を得て再任されたトップが、そのわずか3日後の会見で辞任したという、前代未聞の事態が起きた“あの会社”です。
三菱電機では、この数年で不正が相次ぎ発覚しています。それだけではなく、「自浄作用はなかった」と元社員が嘆くほど、パワハラや長時間労働などで「生きる命」を奪われる社員が後を立たないという大問題も存在しているのです。

IT mediaビジネス 2021年7月9日付け河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」より引用しました。

河合薫さんは、この記事のなかで「見て見ないふりする組織風土が、会社を瀕死寸前にまで追い込んだ」と書かれています。
一体感の強い組織であればあるほど、人間関係に配慮するあまり組織の目標達成がおろそかになる「集団浅慮」(グループシンク)と呼ばれる現象が起こりやすくなります。集団浅慮は強いリーダーがいるときに起こりやすく、さらに、組織が一つにまとまろうとする力(集団凝集性)の高いときが危険です。集団浅慮を発見した心理学者のI・ジャニス先生は、集団浅慮を防ぐために「全員が批判的な目を持つ」「リーダーが最初に意見を述べない」「外部の第三者の意見を加える」「あえて反対意見を述べる役割をつくる」といった対策を提案しています。

チームの和を重んじるだけのマネジメントは時代にそぐわなくなっています。経営者、リーダーの皆さんは、波風を立てるのが怖くて反対意見を言えないといった組織風土になっていないか、自社・自部門の状態を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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