SOMPO系、介護職1000人の年収50万円引き上げ
2022年春より実施予定
SOMPOホールディングス傘下で介護事業を手掛けるSOMPOケア(東京・品川)は介護職員約1000人の給与を引き上げる。対象は介護職のリーダーに相当する社員。2022年4月から、年収を平均約50万円引き上げ、平均450万円程度とする計画。介護施設で働く看護師と同水準に高め、人材確保に努める。
このほど労働組合と交渉を始めた。同社は19年10月にも介護職リーダーの給与を年間で最大約80万円上げた経緯がある。
7月に「気になる話題ピックアップ」でも取り上げましたが、厚労省は、全国の65歳以上の高齢者数がほぼピークを迎える2040年度に必要な介護職員約280万人に対し、2019年度の実績は約211万人で、約69万人の上乗せが必要になるとの推計を発表しています。
また、厚労省は介護職員の処遇改善を含む総合的な介護人材確保対策を更に強化する必要があるとしており、岸田新首相も改善に取り組む意欲を見せているなか、SOMPOの判断は、政権の目標を先取りする動きとして注目されます。