物価高を「特に重視」 賃上げ、企業の責務
経団連 経営側指針を発表
労使交渉で、急激な物価上昇を「特に重視」するよう会員企業に要請。賃上げについて「企業の社会的な責務」と訴えた。経団連が経労委報告を公表するようになった03年以降、消費税増税時以外で「物価動向を特に重視する」と言及したのは初めて。基本給を底上げするベースアップ(ベア)に関しては、「前向きな検討が望まれる」と明記した。
「経営労働政策特別委員会報告(経労委報告)」は、日本経済団体連合会経団連が毎年1月に、春季労使交渉(春闘)を前に賃金や雇用制度、国内外の経済情勢について見解を総合的に示すもので、春闘での経営側の指針となっています。
さて、厚生労働省は1月11日、賃金引き上げに役立つ特設ページを公開しています。
この特設ページには、賃金引き上げを実施した企業の取り組み事例や、各地域における平均的な賃金額がわかる検索機能など、賃金引き上げのために参考となる情報が掲載されています。賃金引き上げを検討される際に、ぜひご覧になってみてください。