企業の少子化対策 不妊治療支援
保育所仲介…採用戦略の一環に
不妊治療は今年度から保険適用となり、前向きに検討するカップルが増えてきた。それでも治療費が高額になる場合もある。精神的・身体的な負担もかかる。
ヤフーは不妊治療を受ける社員向けに最長1年の休職制度を整える。無給となるが、9~12カ月間取得する人が多い。社員からは「(治療に向けて)背中を押してくれた」と好評だという。
厚生労働省は、以下のような理由から「企業には、不妊治療を受けながら安心して働き続けられる職場環境の整備が求められる」として、事業主・人事部門向けのマニュアルを作成・公開しています。
- 不妊治療を経験した女性のうち23%が、不妊治療と仕事を両立できずに離職している。
- 両立に困難を感じる理由には、通院回数の多さ、精神面での負担の大きさ、通院と仕事の日程調整の難しさがある。
- 従業員の中には、治療を受けていることを職場に知られたくない方もいる。
- 職場内では、不妊治療についての認識があまり浸透していない。
なお、マニュアルのポイントは、㏋通信のバックナンバーでも解説しています。
さて、人事院が2月27日に、「不妊治療と仕事の両立に関するシンポジウム」を開催します。
- 基調講演「不妊治療って何?~知っておくべき不妊治療の基礎知識と職場で求められる配慮について~」
- パネルディスカッション「不妊治療と仕事の両立支援について」
YouTube によるによるライブ配信については、国家公務員以外の一般の方も視聴可能となっていますので、不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりに向けて、ご視聴されてみてはいかがでしょうか。