「仕事に熱意」日本5% 昨年調査
ギャラップCEO「上司と社員の対話必要」
米ギャラップが13日まとめた「グローバル職場環境調査」によると、仕事への熱意や職場への愛着を示す社員の割合が日本は2022年で5%にとどまった。サンプル数が少なくデータがない国を除けば、調査した145カ国の中でイタリアと並び最も低かった。4年連続の横ばいで、世界最低水準が続いている。
「従業員エンゲージメント」とは、「会社に貢献したい」という従業員の自発的な意欲や態度を指し、従業員の「企業」に対するポジティブな心理状態を表しています。組織へのコミットメントやロイヤリティが高く、役割外行動をとる従業員が多いと、従業員エンゲージメントが高い状態といえます。
また、従業員エンゲージメントと似た言葉に、「ワークエンゲージメント」があります。ワークエンゲージメントとは、従業員の「仕事」に対するポジティブな心理状態を表し、活力・熱意・没頭の3つの要素が満たされている状態のことをいいます。
さて、日本経済団体連合会(経団連)は、2023年版経営労働施策特別委員会報告の中でエンゲージメントの重要性について以下のように触れています。
- 成長の実現には、働き方改革を継続しながら、労働生産性の向上を図っていくことが不可欠であり、その鍵を握るのは、働き手のエンゲージメントである。
- 企業は、エンゲージメント向上に資する働き方改革の取り組みを「人への投資」として位置付け、働き手と自社の持続的な成長を図る必要がある。
- エンゲージメントをさらに高め、働き手から選ばれる企業・組織を目指すことが重要である。
- 企業全体の取組に加え、年代や雇用形態、部署、職種などの区分ごとにエンゲージメントの状況を把握し、必要な対策を講じることが有効である。
- 中小企業においては、従業員との距離感が近いメリットを活かして、自社に適した施策の実施が望まれる。
なお、ヒューマン・プライム通信のバックナンバーでは、人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識として、エンゲージメントの向上について解説していますので、ぜひご視聴ください。