「東京レインボープライド」30周年、LGBTQ+の祭典が3日間開催
変わるまで、あきらめない」をテーマに、性と生の多様性を祝福する
2024年4月19日(金)〜4月21日(日)の3日間、日本最大級のLGBTQ+を祝福する祭典「東京レインボープライド 2024」が「代々木公園 イベント広場」で開催。プライドパレード30周年を迎えるテーマは、「変わるまで、あきらめない」に決定した。
LGBTQといった性的少数者への理解を広めるイベント「東京レインボープライド2024」が、本日4月19日(金)から21日(日)に東京・代々木公園で開かれます。
さて、「LGBT」とは、次の4つの頭文字をとったもので、性的マイノリティを表す言葉の一つとして使われています。
L・・・レズビアン(女性同性愛者)
G・・・ゲイ(男性同性愛者)
B・・・バイセクシュアル(両性愛者)
T・・・トランスジェンダー(戸籍の性別と自身のアイデンティティーが一致していない人)
もちろん他にもたくさんのセクシュアリティ(性のあり方)がありますので、自分の性のあり方が分からない・決めていない人のQueerやQuestioning(クイアやクエスチョニング)の頭文字を付けて「LGBTQ」や、多様な性でLGBTQにカテゴライズされない人の+(プラス)を加えて「LGBTQ+」ということもあります。「LGBTQ+」という言葉は日本でも広まってきています。
また、最近では、「SOGI」という言葉を耳にされることも多いのではないでしょうか。
SOGIは、「Sexual Orientation and Gender Identity (性指向と性のアイデンティティ)」の頭文字からとった言葉で、誰もがそれぞれのセクシュアリティを持っているという考え方に基づいて表現されています。性の構成要素には、医師から発行された出生証明書をもとに戸籍に記載されている性別である「法律上の性」のほかに、次のようなものがあります。
●性的指向(Sexual Orientation)
人の恋愛感情や性的な関心がいずれの性別に向かうかの指向をいう(この指向については、異性に向かう異性愛、同性に向かう同性愛、男女両方に向かう両性愛等の多様性がある)
●性自認(Gender Identity)
自分がどの性別であるかの認識のことをいう(この認識については、自分の生物学的な性別と一致する人もいれば、一致しない人もいる)
●性表現(Gender Expression)
服装や言葉遣い、立ち居振る舞いなど、社会に向けて自分の性をどのように表現しているかを指す「LGBT」は人や集団を表す言葉(例えば、女性、黒人、LGBTなど)であり、「SOGI」は属性を表す言葉(性別、人種、SOGIなど)ですので、SOGIはすべての人が持っています。
SOGIに関して差別や嫌がらせ(=ハラスメント)を受けることを「SOGIハラスメント」といいます。SOGIハラについてはセクハラやパワハラのように法律上の定義はありませんが、SOGIハラは、アウティングとともに「パワハラ防止指針」にも盛り込まれ、基本的にパワハラにあたる行為とされています。
また、実際にSOGIハラやアウティングの問題に関する訴訟も提起されて、大きく報道されるなど、社会問題としても関心を集めるようになってきています。従って、企業には、SOGIハラやアウティングを含む職場のパワハラをなくす取り組み(措置義務)が求められます。
●SOGIハラとは
職場における性的指向および性自認についてのハラスメント
⇒【パワハラ防止指針】精神的な攻撃:相手の性的指向・性自認に関する侮辱的な言動を行うことを含む
●アウティングとは
本人の性のあり方を、同意なく第三者に暴露してしまうこと
⇒【パワハラ防止指針】個の侵害:労働者の性的指向・性自認等の機微な個人情報について、労働者の了解を得ずに他の労働者に暴露すること