パートらの厚生年金加入、企業規模要件を撤廃
勤め先によって不公平が生まれないよう
厚生労働省はパートらの短時間労働者が厚生年金に加入する際の企業規模の要件を撤廃する方針を固めた。現在は従業員101人以上の企業に限定している。勤め先によって不公平が生まれないようにする。5人以上の個人事業所も全業種に厚生年金を適用する方向だ。2025年の通常国会に関連法案を提出する。
厚生労働省は、2016年10月以降、短時間労働者への社会保険(厚生年金保険・健康保険)の適用拡大を段階的に進めており、現行は、従業員数101人以上の企業等で働く短時間労働者のうち、週の所定労働時間が20時間以上、月額賃金88,000円以上などの要件を満たす方が対象です。そして、今年10月より、企業等の規模が従業員数51人以上に引き下げられることになっています。
さて、厚生労働省では、10月の適用拡大に向けて、特設サイト内のコンテンツを拡充し、制度をわかりやすく解説した動画や手引き等を公開していますので、対象となる企業等におかれしては、この機会にぜひご確認いただき、早めに準備を進めていかれることをお勧めします。
●(人事・労務担当者向け)社会適用拡大のこんなとき!どうする?
適用拡大に際して人事・労務担当者が行う、経営層や従業員への説明のポイント、周知方法の好事例など企業内で進めて行く上での「こんなとき!どうする?」を場面ごとに説明しています。
●(従業員向け)社会保険加入のメリット、社会保険加入を考える3ステップ
社会保険の対象となる範囲や加入した場合の年金・医療のメリット等が確認できます。また、社会保険の加入を考える上で必要な保険料と手取りの変化、年金と医療の給付額の変化、ご家族等への相談の3ステップが紹介されています。