就活「オワハラ」禁止、政府が新ルール決定
「職業選択の自由妨げる行為」業界団体に要望書
政府は10日、現在の大学2~3年生にあたる2025~26年春卒業組の就職活動でのルールを決定した。企業が内々定を出した学生に対し、正式な内定前に他社への就活を終わらせるよう迫る「オワハラ」を禁止することが柱だ。
政府から経済団体に向けた、現大学3年生の就活に関する要請事項は以下の通りです。
- 日程は、「広報活動は3月以降、選考活動は6月以降、内定は10月以降」を順守
- 5日以上のインターンシップであれば、学生の情報を選考に活用可能
- 内々定後に就活終了を要請する「オワハラ」の防止徹底を求める
詳しくは、「2024年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請ポイント」をご覧ください。
要請書から、「ハラスメント(セクハラ、オワハラ)の防止の徹底」を抜粋してご紹介します。
◆セクシュアルハラスメントの防止の徹底
採用選考活動やOB・OG 訪問対応時等において、性的な冗談やからかい、身体に接触するなどセクシュアルハラスメントを行ってはならない旨を社員に対して周知をするほか、学生からの相談に対して適切な対応を行うなど、セクシュアルハラスメントの防止のための対応を徹底すること。
◆採用選考における学生の職業選択の自由を妨げる行為(いわゆる「オワハラ」)の防止の徹底
正式な内定前に他社への就職活動の終了を迫ったり、誓約書等を要求したりすることや、内(々)定期間中に行われた業務性が強い研修について、内(々)定辞退後に研修費用の返還を求めたり、事前にその誓約書を要求したりすることなど、採用選考における学生の職業選択の自由を妨げる行為を行わないよう徹底すること。
厚生労働省は、就職活動中やインターンシップ参加の学生に対するハラスメントの防止に向け、対策に取り組んでいる企業の事例集を作成、公表しています。
ヒューマン・プライム通信のバックナンバーでは、事例集から「就活ハラスメントの実態」、「就活ハラスメント対策の取り組み状況」、「中小企業における好事例」を取り上げて解説していますので、ぜひご視聴ください。