「増減内訳書」及び「基本保険料算出内訳書」の送付終了について
厚生年金の適用事業所であれば、毎月年金事務所より事業主宛に「保険料納入告知額・領収済額通知書」が送られてきます。これには口座振替の金額が記載されていますが、明細のような内訳がわかる資料はありません。そのため、内訳を知らせてもらいたい場合には、別途年金事務所へ「増減内訳書等の送付依頼書」を依頼する必要がありました。
「増減内訳書」は入退社や育児休業、月変などで保険料額に変更が生じた場合に送られてくるものです。依頼しないと発行されないため、今までにももらっていないので知らないという事業所もあるかもしれませんが、毎年10月に送られてくる「基本保険料算出内訳書」はすべての事業所に送付されていますので、ご存じかと思います。
「増減内訳書」は従業員の多い事業所や、社労士が厚生年金の新規適用を行った事業所では依頼されていることが多いので、それらの事業所では≪当然に送られてくるもの≫という認識だと思います。
その「増減内訳書」と10月に送られてくる「基本保険料算出内訳書」の送付が、令和5年の3月をもって終了となるそうです。
残念です。。。
しかし、ご安心ください!!令和5年1月より、同様の情報を電子送付するサービスの開始が予定されています。具体的には、e-Govへログインしで希望の情報を申請すると、オンライン上で受領・確認が可能となるそうです。
詳細はこちらをご覧ください。【日本年金機構 オンライン事業所年金情報サービス(仮称)】
便利になったような、不便になったような。紙の郵送を削減することはSDGsを考える上でとても大切ですが、電子申請を行えない事業所などが取り残されない仕組みも残しておいて欲しいと思います。