改めて防災・防犯対策を
先月発生した痛ましい放火事件の後、当事務所が入居しているビルの管理組合から、改めて防災・震災に関する避難対策が案内されました。日々忙しく過ごすうちに忘れてしまいがちな、オフィスの防火防災、および防犯態勢を見直してみては如何でしょうか。
1. 避難経路を確認する
まずは外廊下を使って1階まで降りる際の施錠状態、塞がれている通路があるか、ないかを確認します。荷物などで通り難い箇所があれば、ビル管理者に報告し、早急に改善してもらいましょう。
また、ベランダに設置してある避難ハシゴが「常に使える状態であるか」も確認が必要です。ハシゴの上に物が置いてある場合は、すぐに片付けてください。
2. 消化器・火災報知器
消化器は各フロアーごとに設置してあるはずです。エントランスなのか、エレベーターフロアなのか設置場所を覚えておきましょう。また、いざという時に使えなければ意味がありませんので、一通り操作方法を覚えておくことも大切です。
なお、火災報知器やスプリンクラーなど消防用設備を定期的に点検して維持管理を行うことと、その結果を建物の所在地を管轄する消防署に報告することは義務付けられています。(実施されていなければ罰則もあります)万が一、入居している建物で長期間設備点検が行われていないようであれば、ビルの管理者に状況を確認してください。
3. 防災責任者
社内、または部署ごとで、災害時に指示を出す「防災責任者」を決めておきましょう。
4. 防犯カメラ
昨今、多数の人が出入りするビルの玄関、エントランスホールには防犯カメラが設置されているケースが殆どです。設置場所・設置台数を確認し、足りないと思われる場合が増設をお願いするか、自社で設置・管理しましょう。ただし利用方法によってはプライバシーの侵害をしてしまう恐れもありますので、利用目的を利用者へきちんと明示する必要があります。
1年後に東京オリンピック開催を控え、これから様々な人たちが町を行き交うようになると思います。そんな中、理解を超えた事象に見舞われるかもしれません。少なくとも自社で行える防災・防犯対策は徹底して行って参りましょう。