リスキリング中小、実施率1割どまり
大手は3割 費用負担の軽減カギ
中小企業のリスキリングは遅れている。産業能率大学総合研究所が2021年5月に200社を対象に調べたところ、従業員300人以下の中小での実施率は10%で、3001人以上の大企業の31%を下回る。
課題はコストだ。リスキリングを「実施しておらず予定もない」と回答した従業員50人以下の企業では「教育費用の確保」などを課題として挙げた企業が50%に上った。
ビジネスパーソンにとってリスキリング(学び直し)が一段と重要になっています。リスキリングの効果的な取り組み方について、日本総合研究所の研究員が「効果のあるリスキリングの実践5か条」を提言されていますので、2月9日付け日経産業新聞より引用のうえ、ご紹介いたします。
- 適切なテーマ設定・・・就きたい仕事像から逆算思考で。「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」など参照
- 適切な講座選び・・・教育機関へ直接ヒアリング、体験学習も。学ぶ仲間と知り合える対面型講座がお薦め
- 時間捻出・・・通勤時間や帰宅後、週末にまとまった時間確保を。配偶者の理解は必須
- 補助金活用・・・「専門実践教育給付金」の利用を検討。勤務先の制度も確認する
- モチベーション維持・・・学ぶ仲間と励まし合い、希望の職業に就く姿を思い描く
なお、「専門実践教育給付金」については、厚労省のリーフレットをご覧ください。