採用面接 本格スタート
企業の採用面接本格化 学生向け「就活エージェント」とは
来年春に卒業する大学生などを対象にした大手企業の採用面接が6月1日から本格的にスタートしました。新型コロナの影響で採用を見送っていた航空や旅行、宿泊などで経済活動の正常化に伴い採用を再開する動きが出ていることなどにより、求人倍率は4年ぶりに上昇に転じています。
2023年春卒業予定の大学生などを対象とした企業の採用選考が6月1日に解禁されました。記事では今年の傾向として「売り手市場」と「採用活動の早期化」をあげていますが、この4月に入社した新入社員は、就職活動をどのように捉えていたのでしょうか。
東京商工会議所は5月26日、「2022年度 新入社員意識調査」結果を発表しました。就職活動の感想を尋ねたところ、「順調だった」「ほぼ順調だった」と回答した割合の合計は58.4%で、2021年度調査(49.9%)と比べて8.5ポイント増加しています。
オンラインによる就職活動でよかったことは「移動時間が短縮できた」(55.6%)が最多、一方で「知りたい情報が入手しやすかった(6.1%)」、「質問がしやすかった」(4.6%)は少数にとどまることから、オンラインによる就職活動は情報入手の面で課題があるようです。
また「今の会社でいつまで働きたいか」の質問に対する回答は、10年前の2012年度調査との比較で見ると、「定年まで」は12.4ポイント減少(2012年度36.2%⇒2022年度23.8%)し、「チャンスがあれば転職」、「将来は独立」と回答した割合の合計は7.2ポイント増加(2012年度18.3%⇒2022年度25.5%)しており、新入社員の意識が変化していることがうかがえます。