24年卒就活 さらに早期化
夏のインターンが前哨戦 春学期から「業界研究」も
2024年春卒業予定の学生の就職活動は一段と早期化する見通しだ。夏のインターンシップ(就業体験)が採用選考の前哨戦として定着し、本選考以上に倍率が高い場合もあるという。3年生に進級後すぐに就活の準備を始める学生も増えた。一部の大学では業界研究のイベントを前倒しする動きもある。
大学3年生の夏休みに企業のインターンシップが大々的に始まることが多く、大学生の就職に向けた動きが活発化しています。政府はこれまで、大学3年生の夏に行われるインターンシップが採用に直結すると、就活が一年以上に及んで学業に支障が出るケースもあると懸念し、企業がインターンシップで得た学生の情報は採用には使えないとしていました。
しかし、経団連と全国の大学でつくる産学協議会からの見直しの要望を受けて、政府は今年6月、「現2年生の採用から、3年生時の夏休みなどの長期休暇に5日間以上実施するなど、一定の条件下でインターンシップを行った場合には、学生の情報を採用活動で使うことを認める」方針に転換しています。この方針にょる対象は2025年に卒業予定の現2年生が3年生になったときからですので、現3年生(2024年に卒業予定)には適用されません。
改正された「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」をご覧ください。
インターンシップ評価の採用選考利用についてだけでなく、インターンシップの類型や、インターンシップ中のハラスメントなど細かく踏み込んだ内容を示していますので、この機会にあらためて目を通されることをお薦めします。
また、就活中やインターンシップ中の学生等へのハラスメントについては、ヒューマン・プライム通信で解説していますので、バックナンバーをご視聴ください。