1. HOME
  2. ブログ
  3. 気になる話題ピックアップ
  4. 金属労協、ベア6000円以上要求

お役立ち情報

Information

気になる話題ピックアップ

金属労協、ベア6000円以上要求

前年比2倍で物価高対応

自動車や電機など主要労働組合が加盟する金属労協は、2023年の春季労使交渉で賃金を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を月額6000円以上で要求する方針を固めた。前年要求の倍となる。円安で製造業の業績は底堅い一方、物価上昇で家計負担は重くなっている。高水準のベアで物価高への対応を求める。

日本経済新聞Web 2022年11月30日付け記事より引用しました。

 ベースアップ(ベア)とは、基本給(ベース)の水準を上げる(アップ)ことを言います。賃上げの方法には二通りあり、「定期昇給(定昇)」と「ベースアップ(ベア)」です。定昇とは、一般的には従業員の年齢や勤続年数に応じて昇給させることです。ベアは、定昇のベースとなる基本給の水準そのものを一斉に引き上げることを意味します。このように、定昇とベアは全くの別物です。

定昇は、従業員数や世代構成が変動しなければ、企業の人件費負担は大きく変わらないのに対し、ベアは人件費総額を増やすため、企業の負担が重くなります。ベアは景気による影響を大きく受け、高度経済成長やバブル経済による好景気の時代には、毎年2~5%のベアが実施されていましたが、2000年以降は、景気の低迷やデフレを理由に多くの企業がベアの実施を見送るようになりました。その後、業績が回復し始めた大企業を中心に2014年頃から再びベアを実施する企業が増えています。

なお、2020年、2021年はコロナ禍による業績悪化で賃上げに消極的な企業も多かったのですが、2022年は、賃上げを実施した企業の割合がコロナ前の水準に戻っています。東京商工リサーチさんの「2022年度賃上げに関するアンケート」調査結果をご覧ください。

また、ヒューマン・プライム通信のバックナンバー「人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識(2)」では、 基本給の昇給方法(定昇・ベア)について解説していますので、ぜひご視聴ください。

関連記事