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気温上昇続くと 2040年 熱中症で救急搬送される人の数が倍増も

熱中症を防ぐ対策も考えておく必要が

国際的な気候変動の予測を元に気候変動への対策が進まなかった場合、2040年に世界の平均気温が産業革命前に比べて2度上昇すると想定し、その際の東京都と大阪府、それに愛知県の詳細な気温を推定しました。

そして、高齢化率などの条件を考慮して2040年の熱中症の患者数をシミュレーションしたところ、7月と8月の夏場に熱中症で救急搬送される人の数はいずれも一日当たりで、東京都が132.9人、大阪府が105.3人、愛知県が105.4人という結果になったということです。

NHK 2024年4月14日付け記事より引用しました。

 15日(月)は東日本や北日本を中心に気温が上がり、30度を超えて真夏日となったところもありました。今週は平年より気温が高く、かなり暑くなることもあると予想されています。この時期は、まだ体が暑さに慣れていないため、屋外の活動などは体調管理に注意が必要です。

さて、厚生労働省では、職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、4月を準備期間、7月を重点取り組み期間とする「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(5月1日~9月30日)を実施します。
特設のポータルサイトには、熱中症に関する資料やオンライン講習動画等が掲載されています。

熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、循環調節や体温調節などの体内の重要な調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
症状として、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などが現われます。

熱中症が疑われる人を見かけた場合の対応ですが、まずは次の手順で応急処置を行いましょう。

①意識を確認する。意識がはっきりしていなければただちに救急隊を要請
②意識がはっきりしている場合は、
 ・涼しい場所(エアコンの効いた室内、風通しの良い日陰など)へ避難させる
 ・衣服をゆるめ、からだを冷やす(特に首の回り、脇の下、足の付け根など)
 ・水分・塩分、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)などを補給する
 ・自力で水分がとれなければ、ただちに救急隊を要請

熱中症は、適切な作業管理、作業環境管理、健康管理や労働衛生教育を行うことで防ぐことができます。適切な予防対策を実施し、熱中症による災害ゼロを目指しましょう。

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