副業検討者、中小に紹介
50歳以上対象 都が来月支援拠点
東京都は大手企業などの50歳以上で副業や兼業を検討している人を対象に、経験豊富な人材を求める中小企業を紹介する支援拠点「プラチナ・キャリアセンター」を6月18日、港区に開設する。多様な働き方を認める大企業が増えてきており、専門分野のノウハウ不足に悩む中小企業での活躍を促し、労働力の有効活用を図る。
公益財団法人東京しごと財団が運営する「プラチナ・キャリアセンター」は、50歳以上のミドルシニア世代が活躍し、企業の人材不足解消につなげるため、企業に籍を置きながら業務委託での副業・兼業など新たな形態の働き方を支援する拠点です。
パーソル総合研究所さんが2023年に実施した「第3回 副業の実態・意識に関する定量調査」では、副業を容認する企業の割合は61%と2年前に比べて6ポイント上昇し、副業解禁の動きが拡大していますが、一方で、実際に副業を受け入れている企業の割合は24%と2年前から横ばいでした。また、正社員の副業意向率は40.8%ありますが、実際に副業を行っている人は7.0%にとどまっており、大きなギャップがあります。
さて、ミドルシニア世代から見た「副業・兼業」のメリットとして、次の3つが考えられます。
①退職せずに別の仕事に就くことが可能となり、副業・兼業を通じてスキルや経験を得ることで、主体的にキャリア形成ができる。
②本業の収入を維持し活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
③収入が増加することで、今までと比べて生活が豊かになる。
一方、企業側から見た「副業・兼業」者を受け入れるメリットは、次の3つです。
①社内では得られない知識・スキルを獲得できる。
②優秀な人材の獲得ができ、競争力が向上する。
③社外から新たな知識・情報や人脈を入れることで、事業機会の拡大につながる。
HP通信の「働き方はどう変わる?」シリーズでは、第3回で「副業・兼業」を取り上げています。この機会にぜひご視聴ください。