暴力パワハラ被害の社員巡り是正勧告
違法残業や賃金未払いの繰り返し
すかいらーくホールディングス(HD)が展開するファミリーレストランの店長が暴力を伴うパワハラを繰り返した問題があり、三田労働基準監督署(東京)がHD傘下のすかいらーくレストランツに対し、被害者の30代男性社員に違法な残業をさせ未払い賃金があったなどとして、是正勧告したことが28日までにわかった。男性が加入する労働組合「総合サポートユニオン」が明らかにした。
被害者の男性社員が加入する「総合サポートユニオン」が7月22日に実施した記者会見では、男性は殴られ骨折したことなどを三田労働基準監督署に労災申請されたことを明らかにしています。記者会見によると、男性が被害に遭ったのは2020年9月から2022年4月までの約1年半で、店長から暴言を吐かれるだけではなく、殴打されて肋骨(ろっこつ)を骨折するなどの傷害事件も発生していたとのことです。
すかいらーくホールディングスは、プレスリリースで「当社元社員による部下への暴力およびハラスメント行為は、到底容認できるものではありません。当該元社員につきましては、既に懲戒処分としております。(中略)当社では、従前よりハラスメント防止に取り組んでまいりましたが、今回の事態を踏まえ、ハラスメント研修等の一層の強化と相談窓口の更なる周知を図り、再発防止の徹底に努めてまいります。」とコメントしています。すかいらーくホールディングスのプレスリリース「ハラスメントに関する報道について」は、こちらからご覧ください。
店長の行為は、パワーハラスメント「6つの行為類型」のうち、
1. 暴行・傷害(身体的な攻撃)
2. 脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
に当たります。パワーハラスメントの6類型については、厚生労働省「あかるい職場応援団」のサイトをご参照ください。
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