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企業、新入社員定着へ投資

実践的な研修手厚く

新年度の仕事始めとなった3日、主要企業が一斉に入社式を開いた。人材獲得競争が激しさを増すなか、企業は初任給のアップなど待遇面の向上や、社会貢献にやりがいを求める若者に応える働き方を示し定着を狙う。サントリーホールディングス(HD)は2023年入社の社員から海外の非政府組織(NGO)などに全員を派遣する研修を導入する。

日本経済新聞Web 2023年4月4日付け記事より引用しました。

 新入社員(中途採用者を含みます)を組織になじませ、有用な人材に育成する施策やプロセスのことを「オンボーディングOn-boarding)」といい、新入社員が入社後に起きやすい早期離職を防ぎ、定着させる施策という意味合いもあります。
オンボーディングの元々の意味は、船や飛行機などに乗り込んでいる状態であり、新しい仲間が組織に順応している様子を表しています。

新入社員が組織になじむ上での課題に「リアリティ・ショック」があります。
リアリティ・ショックとは、新入社員が入社前に抱いていた期待や理想と入社後の現実が異なっていた場合に生じる心理的ギャップのことです。このギャップが解消できないままでいると、早期に成長したり、本来の実力を発揮することができず、離職につながる原因にもなりかねません。そのため、企業は、自社に合ったオンボーディングを構築することが重要です。

中小企業でも採り入れることができるオンボーディングの施策例を挙げておきますので、参考にしてください。
・入社前研修
・内定者インターン
・内定者同士の交流会
・先輩社員との懇親会や座談会
・会社見学
・定期面談
・社内報などの資料送付
・課題図書や通信教育の提供
・社長や経営陣による講義
・企業理念や文化を学ぶ研修
・業界の知識や技術についての理解を深める研修
・社内の各部署、施設見学会
・ランチ会、歓迎会、交流会
・質問窓口、相談係の設置
・新入社員が学びの成果を発表する機会の提供
・メンター制度
・1on1
・所属部署や同期など、多様なグループでの交流会
・定期的なスキルアップ研修

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