コロナ禍で人員削減した企業の6割が現在、人手不足状態
2023年企業の「人手不足」に関するアンケート調査
人流の回復に加え、海外からの渡航客が再び増加している。こうしたなか、コロナ禍で人員を削減した企業で人手不足感が高まってきた。コロナ禍中に、退職者の募集や補充採用の中止を行った企業の6割超(構成比61.5%)が、現在人手不足を訴えている。
日本経済団体連合会(経団連)は6月13日に、企業会員を対象に実施した「政策要望等に関するアンケート調査」結果を発表しています。
調査項目の「重要視する事業遂行上のリスク」について、短期(今後1年程度)と中期(今後2~5年程度)に分けて聞いており、短期的リスクとしては、「資源価格の急激な上昇」(62.1%)が最多、次いで「サプライチェーンを巡る課題」(40.5%)、「必要な人材の不足」(37.9%)が続きました。
一方、中期的なリスクでは、「必要な人材の不足」(49.8%)が最も多くなっており、「従来型ビジネスモデルの陳腐化」(32.6%)が続いています。「必要な人材の不足」は、2022年秋に実施した前回調査に比べて、短期では12.6ポイント、中期では6.5ポイント、それぞれ増加しています。