DVDバックアップデータの保存について
DVDは半永久的に保存が可能と言われている記録保持媒体です。しかし、その保存方法によってはディスクが劣化し、データの読み出しが不可能になる場合もあります。
DVDはCDと同じく、直径12cm・厚さは1.2mmですが、記録できる容量が4.7GB(片面 1層記録の場合)と、CDの7倍近いデータを記録、トラックに沿ってピットと呼ばれる凹みを作り、その凹みにレーザー光線を当ててデータを読み込む光ディスクです。
使い勝手の良さと低価格なことから一気に普及し、大量の写真データや動画だけでなく、過去のさまざまなデータをDVDにバックアップしている企業も多いでしょう。が、そんなDVDが「いざ読み込み!」という時に「エラー!」となったら……恐ろしいですね。
DVDの劣化対策
基本前提として「DVDに書き込まれたデータ」自体は劣化しません。劣化するのはDVDディスクそのものです。どんなに優れた物であっても、物理的な劣化を避けることは出来ません。
一般的に町の電気屋さんで購入したDVD-ROMの耐久年数は30年~100年と言われています。
上書き可能なDVD-RWの場合、その上書き回数によって差異はありますが、10年~100年(書き込み回数が多い=摩擦が多いということで保存年数は少なくなるようです)。
10年と100年ではだいぶ隔たりがありますが、いずれにしても読み出し不能となる日はやって来るということです。
その日をどれだけ先送りできるか。
きちんとケースに入れず埃まみれで放置など言語道断。高温・多湿も大敵です。カビの生えたDVDを再生すればハードまで故障してしまいます。
直射日光(強い紫外線)に当ててしまうと盤面が焼けてしまい、データが読み込めなくなります。
汚れが付いていた場合は、指先で取ろうとはせず、面倒でもやわらかい布で拭き取りましょう。
どれも基本的なことですが、意外と無頓着に扱っている方も多いようですので、いまいちど見直してみてください。
そして何より確実な方法は、保存から10年を目安に、新しい記憶媒体へデータを移行すること。そうすることで大切なデータは半永久的に残り続けます。