長時間労働に伴う産業医と職員の面接要件を変更

東京都は長時間労働に伴う産業医と職員の面接要件を変更した。従来は1カ月あたり100時間以上または直近2～6カ月で平均80時間超の超過勤務で面接を必須としていたが、6月からは100時間以上の超過勤務を2カ月以上続けた場合に改めた。新型コロナウイルス対応で激務が続いており、面接対象者が急増しているためだという。
変更は2021年6月から1年間の暫定措置とする。

日本経済新聞Web　2021年6月16日付けより引用しました。

職員さんの声「職員の健康を守るべきなのに、対応が逆ではないか」にあるように、面接が受けられるように産業保健及び職場の態勢を整えるのが本筋だと思いますが、苦渋の選択なのだと推測します。

長時間労働者に対する面接指導については、2019年4月の労働安全衛生法改正により、対象労働者の要件が「時間外・休日労働時間が１月当たり80時間を超え、かつ疲労の蓄積が認められる者」に拡大されていますので、この機会に自社の制度が法令に適応できているか、ご確認されてはいかがでしょうか。