全国8労働局で対応・過重労働解消相談ダイヤル
11月6日(土)無料の電話相談
厚生労働省では、11月6日(土)を特別労働相談受付日とし、都道府県労働局の職員による無料電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」を実施します。これは、長時間労働や賃金不払残業の解消に向けた取組を行う「過重労働解消キャンペーン」の一環として行うものです。この相談ダイヤルでは、過重労働をはじめとした労働問題全般にわたる相談を受け付けており、労働基準関係法令の考え方の説明や、労働基準関係法令違反が疑われる事業場に関する情報の受理、関係機関の紹介など相談内容に合わせた対応を行います。
厚生労働省は、過労死等防止対策推進法に基づき、毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と定め、過労死等をなくすためにシンポジウムや過重労働解消キャンペーンなどの取り組みを行っています。長時間労働の削減や賃金不払残業の解消などに向けた重点的な監督指導やセミナーの開催などに加え、今週の土曜日には、過重労働等に関する相談を無料で受け付ける「過重労働解消相談ダイヤル」が開設されます。
2019年の同相談ダイヤルには269件、2020年は162件の相談が寄せられましたが、昨年の相談内容としては、「長時間労働・過重労働」に関するものが30件(18.5%)と一番多く、次いで「賃金不払残業」が26件(16.0%)となっていました。厚生労働省は「これらの相談のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなど、必要な対応を行っています」と発表しています。