インターンの適切な運用を
2024年春卒の就活、政府が要請
24年春に卒業予定の大学生の就職活動に際しては、企業による学生への説明会などの開始時期を大学3年の3月以降に、面接などの選考活動を大学4年の6月以降にするように定めている。政府は企業に対し、このルールの順守を改めて求めた。企業の説明だけで就業体験を伴わないものをインターンとは呼ばないとすることも要請した。
記事によると、「学生の約7割がインターンシップに参加した経験がある」と答えています(内閣府の21年度調査より)。また、24年春卒業予定の学生の3月1日時点での内定率は28.6%と発表されており、現在の就活ルール(3月に採用広報、6月に面接解禁)になって以降、最も高くなっています。やはりインターンシップを経由して早期選考をおこない、優秀な学生を確保する動きが強まっているようです。
一方、企業側に注意していただきたいのが、就活等セクハラの防止です。厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査」によりますと、2017~2019 年度卒業で就職活動(転職を除く)を経験した男女の中で、就活等セクハラを一度以上受けたと回答した者の割合は、約4人に1 人(25.5%)となっています。そして、就活等セクハラを受けた場面としては、「インターンシップに参加したとき」(34.1%)の割合が最も高く、次いで「企業説明会やセミナーに参加したとき」(27.8%)となっています。
なお、受けた就活等セクハラの内容としては、「性的な冗談やからかい」(40.4%)の割合が最も高く、「食事やデートへの執拗な誘い」(27.5%)、「性的な事実関係に関する質問」(26.3%)が続いています。
ヒューマン・プライム通信のバックナンバーで、「職場のハラスメントに関する実態調査」報告書の解説をしていますので、よろしければ、ご視聴ください。