正社員からパートに変わったときの有給休暇の取り扱いについて
有給休暇
正社員からパート、パートから正社員など、雇用契約の形態が変更したときに年次有給休暇をリセットしてはいませんか?
正社員からパートに変わっても、すでに付与されている年次有給休暇の残日数がそのまま引き継がれます。また、その後の付与日にはパートの契約に則した付与日数が付与されますが、その基となる勤続年数は正社員として採用された日から通算した勤続年数となります。
これはパートから正社員に変わった場合も同様です。
また、会社によっては、雇用形態の転換の際に一度形式的に退社扱いとして、年次有給休暇もリセットしているというところもあるようですが、これは違法です。
【年次有給休暇の基本】
正社員以外のパートやアルバイトの従業員には年次有給休暇を与えていないという会社はありませんか?週の所定労働時間が30時間以上または週の所定労働日数が5日以上の従業員は、パートやアルバイトであっても法定の日数を付与しなければなりません。
また、週の所定労働時間が30時間未満で、なおかつ週の所定労働日数が4日以下のパートやアルバイトについては、週の所定労働日数に応じた短時間従業員用の日数を与えなければなりません。(比例付与と言います)
【ご参考】
東京労働局リーフレット「しっかりマスター 労働基準法~有給休暇編~」
知っているようで意外と知らない年次有給休暇。この機会に一度確認してみてはいかがでしょうか?