デスクワークで腰痛に悩んでいませんか?
デスクワークをする人にとって、常に注意が必要な腰痛。パソコンやタブレットを使うときの姿勢や通勤時の体勢などによって腰痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
テレワークが多くなり、会社の椅子に比べ長時間座るのに適していない椅子を使っている方も少なくないと思います。そこで今日はパソコンを使うときの姿勢や、腰痛を予防する体操などデスクワーカーが知って得する腰痛の知識と対応について紹介します。
腰痛は転倒と同様に身近な「労災」※
厚生労働省の「令和3年労働災害発生状況の分析」によると「休業4日以上」の労災において、腰痛などの「動作の反動・無理な動作」が増加傾向にあります。令和2年度に比べ8.7%も増え、全体の35.5%を占めています。元々は運送業などの力仕事をする業種で多く認定されていましたが、近年は座りっぱなしのオフィスワーカーでも腰痛の発生件数が増えているそうです。
一度なってしまうとなかなかツライ「腰痛」。一体どのように対策をしたらよいのでしょうか?一緒に考えていきましょう。
仕事中の座りっぱなしに注意!まずは姿勢に気をつけよう!
長い時間、足を組んだまま座っていませんか?自分が楽な姿勢だと思って、一日中足を組んだり、片方に体重をかけていると腰の特定の場所にばかり負担がかかります。なるべく定期的に姿勢を変えることでまんべんなく腰へと重さをかけることができるので特定の部位への負担集中を避けられます。
厚生労働省で推奨しているデスクワークの姿勢とは?
「厚生労働省の情報機器作業に置ける労働衛生安全管理のためのガイドラインについて」によると以下のような姿勢が推奨されています。(一部抜粋)
- 椅子に深く腰をかけて背もたれに背を充分にあて、足の裏全体が床に接した姿勢を基本にする事
- 椅子と大腿部膝側背面との間には手指が押し入る程度のゆとりがあり、大腿部に無理な圧力が加わらないようにする事
- 必要に応じて滑りにくく充分な広さを持つ足台を備えること
このほかにも、労災疾病等医学研究普及サイトでは「新・職場の腰痛対策マニュアル」というものを公開しています。このマニュアルでは重たいものを持つときの正しいフォームや、デスクワークの正しい姿勢について、イラストを交えてわかりやすく紹介されています。
適度に立ち上がり、時には体操するのも◎
長時間に渡り同じ姿勢でいることのないよう、定期的に立ち上がり伸びをする等、体を動かすようにしましょう。
これから徐々に涼しい季節がやってきます。冷える季節は体のコリをより強く感じやすくなりますので、暖かいうちから体をほぐして対策できると良いですね!皆様の快適なデスクワークを応援しています!
参考:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
※ただし、発症した腰痛が必ず業務上のものとして労災認定されるわけではありません。労災認定できるかどうかの判断基準は、こちらのパンフレットをご参照ください。