ねんきん定期便 開けて見たら
年金額が「少ない」ワケ。加給・厚年基金など対象外
公的年金の被保険者に「ねんきん定期便」が年1回届くようになって今年で10年目。保険料の納付実績や将来の年金給付を伝える情報源として定着したようだが、中身を見て驚いたり首をかしげたりする人は依然多い。記された内容をどう受け止めて今後に生かせばよいのだろうか。
「年金額が少ない。間違っているのでは」。東京都内に住む50代夫婦がねんきん定期便を手に社会保険労務士を訪ねた。会社勤めの夫の月収は40万円台、年金見込み額は年200万円強だった。決して少なくないと社労士が説明すると「月に20万円もないなんて。これじゃ生活できない」と妻はため息をつく。