職場の熱中症対策について
厚生労働省では職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、5月から9月まで、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施しています。
熱中症を予防するためには職場環境が今どのような状態を知ることが大切です。また熱中症患者の約半数は屋内で発生しており、オフィスワークだからと言って侮ることができない問題であることは実はあまり知られていません。近年では気温・湿度・熱環境の3つから算出される暑さ指数(WGBT)を指標とすることが推奨されています。
暑さ指数(WBGT)とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
環境省熱中症予防サイトより引用
急激に気温が上昇した際や、休み明けは熱への慣れが低下し、熱中症が例年多発しています。皆さまの職場でも、新型コロナウイルス感染症の観点を含んだチェックリスト「職場の熱中症予防対策は万全ですか?」を活用して、熱中症予防対策をしていただければ幸いです。
また今年から、熱中症ポータルサイト「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」を厚生労働省が運営しているようです。健康管理のためにうまく活用して熱中症による従業員の労働災害を防止しましょう。