キャリア形成の現状 会社が主導74%
仕事の熱意、日本低く
働きがいは海外で「ワークエンゲージメント」と呼ばれる。仕事に高い熱意を持って取り組み活力を得ている状態だ。2000年代以降、米国やオランダなどで実証研究が進み、企業の生産性を高める要素としても注目されるようになった。一般に仕事に対する裁量が広がるほど、働きがいは高まるとされている。
日本の働き手は諸外国に比べてエンゲージメントが低調だ。
現在、日本の働く人たちのエンゲージメントが低いという結果を示唆する調査が多く出されていますが、その中でも大きな話題になったのが、米国ギャラップ社が2017年に発表したレポートです。レポートの概要は、以下の記事からご参照ください。
また、本記事にある通り「主体的なキャリア構築を支援する仕組み」が働きがい向上のカギを握っていますが、そのためには、キャリアコンサルティングのさらなる普及を進めることが必要だと思います。厚生労働省は6月、「働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」を公表しました。
報告書では、キャリアコンサルティングを普及するための施策として、セルフ・キャリアドックを推進すること、企業内にキャリアコンサルタントの配置を促進するよう産業界に働きかけることや、キャリア形成サポートセンター事業を推進するほか、ジョブ・カード の活用を促進するといった働く人に着目して働きかけることを挙げています。