過剰反応…「接種しなければクビ」と脅し
体調不良報告せず契約打ち切られる…
「体調不良をすぐに報告しなかったことを理由に労働契約を打ち切られた」「ワクチンを接種しなければクビにすると脅された」。新型コロナウイルスを巡り、職場などで行き過ぎとも取れる対応が相次いでいる。差別を防ぐために条例を施行する自治体もあり、日本弁護士連合会などは「過剰な措置は人権侵害に当たる恐れもある」として冷静な対応を呼びかけている。
日本では予防接種法により、予防接種はあくまで「努力義務」の位置付けとされており、ワクチン接種を強制することまではできない、というのが、多くの専門家の見解です。
従って、ワクチン接種をしない人を解雇したりすると違法とされるリスクがあります。
一方で、企業として、
●業務命令で従業員に定期的なPCR検査を受けさせる
●ワクチン接種をしていない人に在宅勤務や配置転換を命じる
などの措置はできると考えられますが、これらの業務命令を出す場合でも、業務上の必要性と本人が被る不利益とのバランスを考慮し、慎重に判断することが重要です。