濃厚接触者の待機、最短3日目で解除へ
検査で陰性条件に政府方針
政府は21日、新型コロナウイルスの流行「第7波」を受け、感染者の濃厚接触者に求めている自宅などでの待機期間を現行の原則7日間から5日間に短縮する方針を固めた。検査で陰性が確認された場合は、最短で3日目での解除とする方向だ。22日にも決定する。
あらためて、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者について、その定義と待機期間を整理しておきます。
<濃厚接触者とは>
感染者の感染可能期間において、当該感染者が入院、宿泊療養又は自宅療養を開始するまでに接触した者のうち、次のいずれかに該当する方が該当となります。
- 感染者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
- 適切な感染防護なしに感染者を診察、看護若しくは介護していた者
- 感染者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
- 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、感染者と15分以上の接触があった者
<濃厚接触者である同居家族等とは>
新型コロナウイルスの検査陽性者が自宅療養をする場合に、空間的な分離の徹底が困難であるとの想定のもと、例えば飲食、入浴、就寝等を共にする家族や同居者は濃厚接触者となり、同居家族等に該当します。なお、保健所等による聞取りがなくても、同一世帯内のすべての同居者は濃厚接触者となります。
<濃厚接触者の待機期間>
濃厚接触者の待期期間は、基本的には感染者と最終接触した日から7日間(8日目解除)ですが、4日目及び5日目に薬事承認された「抗原定性検査キット」を用いた検査で陰性を確認した場合は、(社会機能維持者であるか否かに関わらず)5日目から解除が可能です。
政府は人手不足などによる混乱を抑えるため、濃厚接触者の待機期間を2日間短縮する方向で調整しており、2日目と3日目の「抗原定性検査キット」を用いた検査で陰性を確認した場合は、3日目での解除が可能となります。また、発熱などの症状がなければ、検査なしでも5日間で待機が終わり、6日目からの解除となります。検査態勢の拡充などを含めた新たな施策を本日(22日)中に公表するとのことです。