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気になる話題ピックアップ

中高年に促す「キャリア自律」

学び直し、独立へ伴走も

人生100年時代といわれる中、ミドル・シニア世代に自身の働き方を見つめ直してもらう取り組みが活発になってきた。いわば職場の側から促す「キャリア自律」だ。終身雇用が当たり前でなくなる一方、企業には70歳までの雇用努力が求められるようになった背景がある。個々の社員の意識変革はもちろん、組織の活性化や新陳代謝につなげたい思惑も透けてみえる。

日本経済新聞Web 2022年8月11日付け記事より引用しました。

 2021年4月に施行された「改正高年齢者雇用安定法」により70歳までの就業機会が延長されることになり、私たちの働く期間は、これまで以上に長期化していきます。人生100年時代を生き抜くためには、自分らしく働きながら、変化に適応していくことが大切です。

ところで、「キャリア自律」とは、企業や組織に依存するのではなく、個人が自身のキャリアについて向き合い、主体的にキャリアを開発していくことです。詳しくは、日本の人事部「人事辞典」をご参照ください。

さて、田中研之輔先生(法政大学キャリアデザイン学部教授)は、キャリア自律の教科書として、「プロティアン・キャリア」を提唱されています。田中先生の最新著書「Career Workout (キャリア・ワークアウト)」から、昭和・平成・令和という3つの時代で、働き方やキャリアに関する考え方がどのように変化したかをご紹介したいと思います。

【昭和】人々が組織の一員として必死に働いた「組織の時代」であり、所属する組織の中での昇進や昇格が重視された「組織内キャリア」の時代。
【平成】働き方が多様化し、転職によって複数の組織を行き来する人や、フリーランスとして働く人も増加した「個人の時代」であり、キャリアの型としては「組織外キャリア」の時代。
【令和】個人からさらに発展した「行為者の時代(関係性の時代)」であり、キャリアの型としては「自律型キャリア」の時代。行為者とは、組織との関係性を保ちながら、個人のキャリアを自ら開発していく人のこと。

これからは、「昭和ほど一つの組織にキャリアを預けるわけではなく、平成ほど二者択一のキャリア選択をするわけでもない。令和の時代には、『組織にいれば自動的にキャリアが形成される』といった考え方から脱却しつつ、組織との関係性をうまくマネジメントしながら自律的なキャリアを形成していく働き方が主流になっていきます」とまとめられています。

なお、企業がキャリア自律支援を行う上で重要な取り組みである「自律的・主体的な学び・学び直し」に関して、HP通信最新号では、厚労省の「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」を解説していますので、ぜひご一読ください。

また、高年齢者の雇用状況についてお知りになりたい方は、HP通信バックナンバーの動画をご視聴ください。

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