「睡眠は90分単位」は誤解
良く眠るための新常識
先進国の中でもとりわけ睡眠時間が短い日本人。現役世代は睡眠不足によってパフォーマンスの低下にさらされ、リタイア世代では不眠や中途覚醒の悩みが増えてくる。かつてに比べると睡眠の重要性は多くの人に認識されるようになったが、一方で「睡眠は長さよりも深さが大事」「睡眠時間は90分単位がいい」などの俗説もまかり通っている。
記事では「睡眠をめぐる8つの新常識」が紹介されていますので、ご関心のある方はぜひご一読ください。
- 「6時間睡眠」で足りているつもりでも、実は足りていない
- 本物の「ショートスリーパー」はほとんどいない
- 「90分単位だとすっきり目覚められる」とは限らない
- 「深い睡眠」だけでなく「浅い睡眠」も重要
- 夜中の「ゴールデンタイム」は存在しない
- 睡眠不足の人ほどコロナの死亡リスクが高い
- 睡眠不足は認知症を招く
- 「眠る時間が不規則」だと脳卒中や心筋梗塞になりやすい
さて、慢性的な睡眠不足が借金のように積み重なっていく「睡眠負債」は、現在の大きな社会問題として認識されています。
心身へのダメージや病気のリスク増加、仕事の生産性低下などが懸念され、これによる日本の経済損失は年間約15兆円とも言われています。睡眠負債は職場の人間関係や社会全体の働き方に関わる問題であると指摘されており、組織としての対応と解決が求められています。
そこで、睡眠負債の解決に効果的な施策として「勤務間インターバル制度」が挙げられますが、ある研究によると、勤務間インターバルが長いほど、睡眠負債を含む睡眠問題は小さいと考えられています。
勤務間インターバル制度については、過去の「気になる話題ピックアップ」の記事をご覧いただければ、と思います。
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