高橋まつりさん 過労自殺7年で母親が手記
「我慢せずSOS出して」
大手広告会社、電通の新入社員だった高橋まつりさんが過労のため自殺してから25日で7年になります。母親の幸美さんが手記を公表し「いのちより大切な仕事はありません。働いている人はぎりぎりまで我慢しないでSOSを出してください」と訴えました。
過労死問題に取り組む「過労死弁護団全国連絡会議」が、これまでの過労死の裁判例や被害事例などをまとめた書籍「過労死～過重労働・ハラスメントによる人間破壊～」を発刊しました。
本書は2部構成で、第1部では「過労死と過労自殺の実例」として、トヨタで起きた事例などの紹介とともに、高橋まつりさんの母親である高橋幸美さんを始め過労でご家族を亡くした方たちの声が掲載されています。高橋まつりさんの遺族代理人を務められ、過労死弁護団全国連絡会議の代表幹事でもある川人博弁護士は、11月25日の記者会見で、本書が出版された目的を次のように語っています。
「日本における過重労働・ハラスメントによる疾病、死亡は依然として多数発生しており、30年経っても解決していません。特に若い世代や女性の過労死や過労自殺は増えています。あらためて、世界的日本の過労死の実態を発信するためにこの本をつくりました」
機会がありましたら、ぜひ手にとってみてください。
