今年の「5月病」は違う? 最大9連休明け
脱マスクへの恐怖、人との交流も増えると…
やる気が出ない、頭痛やいらいらするなどの症状が出る5月病。ソフトバンクの子会社「ヘルスケアテクノロジーズ」が3月、20~50代の1276人に行った調査では、55.6%がなったことがあると自覚し、仕事を休んだ経験のある人は46.8%に上った。退職者も28.6%いる。
皆さん、今年のゴールデンウィークは、どのように過ごされましたでしょうか。この時期、心配なのは、ゴールデンウィーク明けに体調を崩したり、気持ちが落ち込んだりする人が多いことです。いわゆる「5月病」です。
5月病とは
5月病とは、新しい環境や仕事のストレスにより、やる気が低下する現象を指します。新卒入社の社員や転職者、また部署を異動した人など、環境が大きく変わった人に多く見られます。
5月病の原因
5月病のようなメンタル問題を抱える原因に、次のような理想と現実のギャップがあります。
・会社あるいは新しい部署での業務が思っていたものと異なった
・思っていたように力を発揮できず、無力感を感じている
・初めて一人暮らしになり、プライベートとのバランスをつかめていない
企業としての対応
残業過多による純粋な疲弊などとは異なり、5月病はメンタル面の問題です。そのため、従業員一人ひとりが抱える課題に対して取るべき対応が異なってきます。それぞれのストレス原因を探し、適切に対応することが解決への近道となります。
企業として適切な対応をするために押さえるべきポイントを3つあげておきますので、参考にしてください。
①安心感を与える
業務上の課題などを相談しやすい、コミュニケーションがとりやすい環境を整備することはとても重要です。例えば「15分考えてわからなかったら聞いて」など、明確な基準をつくって共有しておく方法があります。
上長側も「何がストレスになってるのかわからない」「何に困っているのかがわからない」という状態はストレスになるため、お互いに共通の基準を持っておくことは効果的です。
②はじめて部下がついた管理職のケアを怠らない
上長自身も初めての経験でストレスを抱えていたり、管理職としての自分に対して自信が持てない場合などは、部下から信頼を得ることが難しくなります。新卒や中途入社者のケアだけでなく、初めて部下を抱えることになった管理職に対するサポートも大切です。
③キャリアプランを考える
上長や先輩から、今の課題や直すべき点が把握できるように「○○ができたら□□を任せる」といった目標を持たせることも効果的です。ギャップを感じる要因に「目の前の業務からその先の展望がイメージできていない」というものがあります。仕事を任せる際も、単純に業務として取り組んでもらうのではなく、その仕事が次の機会につながることを示し、より自分事化しやすいようにすることで、モチベーションの維持に繋げることができます。