大阪の企業が「WBC休暇」導入
決勝進出で午前中は社内でPV観戦
野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で21日、劇的なサヨナラ勝利で決勝進出を決めた日本代表「侍ジャパン」。3大会ぶりの優勝に向けて国内でも応援が盛り上がる中、大阪市内のコンサルティング会社が22日の決勝戦についてテレビ観戦のため午前中を「特別休暇」として認めることにした。
ここで、「休暇」と「休日」の違いについて、簡単に整理しておきます。まず「休日」とは、雇用契約(労働契約)において“労働義務を負わない日”をいいます。
一方、「休暇」は、労働者が、法律や就業規則等の定めによって、労働義務のある日に“労働義務を免れることのできる日”のことです。このように休日と休暇は区別されており、休暇には、法定休暇と法定外休暇があります。
法定休暇とは、法律で定められた休暇・休業で、例えば、年次有給休暇、育児休業、介護休業、子の看護休暇、介護休暇、生理休暇が該当します。法定外休暇とは、就業規則等により会社が任意に定めた休暇(特別休暇)のことで、例えば、病気休暇、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇、自己啓発休暇、裁判員休暇等があります。
さて、厚生労働省は、特別休暇制度の広報・普及促進を目的に「特別休暇制度導入事例集2022」を発行しています。
事例集では、「年次有給休暇の取得促進に資する特別休暇」「万一に備えたセーフティネットとなる特別休暇」「従業員の行動変容のきっかけづくりとなる特別休暇」の三つに分類して15の事例が紹介されています。なお、働き方・休み方改善ポータルサイトには、過年度の事例集やその他資料もアップされていますので、この機会にぜひ覗いてみてください。