2024年の注目キーワード、「人材確保・人材不足」が3位に
トップは「ロシア・ウクライナ情勢」、「物価高」が続く
食品や生活必需品などの値上げにより普段の生活に影響が続くなか、9月の実質賃金は前年同月比2.4%減と、18カ月連続でマイナスを記録。また、ロシア・ウクライナ情勢や中東での新たな争いなど海外情勢の緊迫度も増しており、今後の動向を注視する必要がある。
そこで帝国データバンクは、2024年の注目キーワードについて企業へアンケートを行った。
師走となり、今年1年を振り返って2024年を展望するニュースも目にするようになりました。
帝国データバンクさんが実施した調査「2024年の注目キーワードに関するアンケート」(有効回答企業数1,090社、複数回答)では、1位「ロシア・ウクライナ情勢」(73.2%)、2位「物価(インフレ)」(64.7%)に続き、3位に「人手不足・人材確保」(63.6%)が入りました。「人手不足・人材確保」は昨年から20ポイント以上も上昇しており、企業の今後の重要課題としてクローズアップされています。
また、経団連が、企業会員1,546社を対象とした「政策要望等に関するアンケート調査」の結果を公表しています。
それによると、企業が重要視する事業上のリスクは、短期(1年程度)では、「資源価格の高騰」(47.9%)、「為替の急激な変動」(33.6%)、「必要な人材の不足」(30.9%)が上位となり、中期(2~5年程度)では、「必要な人材の不足」(49.3%)、「従来型ビジネスモデルの陳腐化」(30.9%)が、前回調査(2023年春)に続き、上位を占めました。