エラーのないサイト管理の基本とは
WordPressを使い、自社サイトを作成・管理されている企業も多いと思います。
よくあるブログのような操作画面で、たいへん使いやすいWordPressを利用するには「PHP」というスクリプト言語が必要なのですが、本年4月からのサーバー要件として、バージョン3.2以降のWordPressを動かすためには、バージョン5.6以上のPHPが必須となりました(…わかりにくいですね)。
PHPのバージョンが低いままうっかりWordPressだけをバージョンアップしてしまうと、ホームページには「データベース接続確立エラー」とだけ表示されて、あとは真っ白。よくある事象です。
ならばとPHPのバージョンの上げてみると、今度は画面表示が大きく崩れている、またはサイトの上部に意味不明な英文が出ている始末。いったい何故?
気を取り直して、インストール済みのテーマやプラグインを一つずつ外しながら動作確認という地道な作業の末、エラーの原因を突き止めます。新PHPと互換性がなくエラーを引き起こしているツールを削除し、それに替わるものと入れ替える…これもWordPressあるあるです。
よくあることと言いながら内心はヒヤヒヤです。バックアップはとってあるとはいえ、それを展開させて元に戻すまでにどれだけ時間を要するのか。そもそも正常にインポートできるのか…。平静を装いながらFTPツールを駆使して書き直した「WP-config.php」をアップロードする間の緊張感は、出来るならば味わいたくないものです。
このような無用の焦りを回避するための対策は。
1. 最新のWordPressがリリースされたとて、むやみにバージョンアップはしない。
2. ダッシュボードに「PHPの更新が必要です」と表示されていても(以下同文)
3. サーバ会社から送られてくるPHP更新のお知らせには必ず目を通す。
4. テーマとプラグインの互換性チェックができるプラグインを入れておく。たとえば「PHP Compatibility Checker」など。
どれも当たり前のことですが、とても大事なルールです。新しいPHPに対応していないテーマやプラグインがみつかった場合には、いさぎよく諦めて使用をやめるのが一番ではないでしょうか。ご自身でソースコードを修正することも出来ますが、オススメはいたしません。