コンピュータウイルス、マルウェア、スパイウェア最新情報
コンピュータウイルス、マルウェア、スパイウェアで最も深刻で危険な活動は、重要情報の漏洩やファイルの暗号化などで、気をつけてはいても被害数は増えるばかりです。
ウイルス対策ツールはパターンファイルのデータベースを常に更新しユーザーに提供していますが、悪意のあるソフトウェアが毎日のように出現しているため、ツールを擦り抜けて侵入してくる場合も少なくありません。
今年10月に発見された「Trojan-PSW.Win32」は、端末のシステム情報とサードパーティー製品の情報を盗むウイルスで(同じような行動をするものは他にも複数存在します)、感染すると端末内の様々な情報を盗むウイルスのダウンロードを行い、端末名、OSのバージョンのほか、インストールされたサードパーティー製品情報や、端末にインストールされたソフトの認証情報が漏えいする可能性が考えられます。
認証情報が判明すれば、大事なメールも読まれてしまいますし、FTPを使ってWebサーバにアクセスされてしまうと、そこからWebサイトの書き換え→のっとりも行えてしまえます。
「Trojan.Gen.MBT」というウイルスは、端末にインストールされているセキュリティソフトを停止させ、自身を検知されづらくする動作もするようです。
いずれのウイルスも侵入経路はスパムメール、もしくはフィッシングサイトからと確認されています。日々送りつけられてくる謎メール内のリンクは迂闊にクリックしない、添付ファイルは開かないことを改めて徹底しなくてはなりません。
また、HTMLメールを受け取っている場合、ボタンや画像に仕組まれたリンク先のURLが確認出来ないことが多く、メーラーの表示設定は「テキスト形式」にしておく方が安全なのではないでしょうか。「このメールはHTML形式で表示してください」と但し書きが付いていることもありますが、メールに関しては念には念を入れて、疑り深過ぎるくらいでいいように思います。