菓子メーカー労基法違反疑いで書類送検
うまい棒製造会社で違法残業
スナック菓子「うまい棒」などを製造する茨城県常総市の菓子メーカー「リスカ」が製造を担当する社員9人に違法な長時間労働をさせたとして、常総労働基準監督署は22日、労働基準法違反の疑いで法人としての同社と、社長(50)を書類送検した。
厚生労働省は7月29日、ホームページに「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を掲載しました。これは、2021年6月1日から2022年5月31日の間に、都道府県労働局が労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法、労働安全衛生法等の労働基準関係法令違反の疑いで送検し、公表した内容を集約したものです。
参考までに、労働基準関係法令違反に係る公表事案のホームページ掲載における基準は以下の通りとなっています。
- 労働基準関係法令違反の疑いで送検し、公表した事案
- 「違法な長時間労働や過労死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について」及び「裁量労働制の不適正な運用が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長による指導の実施及び企業名の公表について」に基づき、都道府県労働局長が企業の経営トップに対し指導し、その旨を公表した事案
なお、掲載時期及び期間は、都道府県労働局においては、送検事案又は局長指導事案を公表後、速やかに局のホームページに掲載するものとし、厚生労働省においては、全国の送検事案及び局長指導事案をとりまとめ、毎月定期に本省のホームページに掲載することとなっています。掲載期間は、公表日から概ね1年間とされています。
ここに公表されている事案は、労働基準関係法令違反のなかでも最悪のケースと言えます。最悪のケースを避けることはもちろんですが、よい企業風土をつくり、職場環境を改善していくことが、経営者に求められています。
労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などをめぐるトラブルを未然に防止し、迅速に解決を図るための仕組みとして、「個別労働紛争解決制度」があります。HP通信のバックナンバーで、動画解説していますので、この機会にぜひご視聴ください。