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キヤノン、20年ぶりベア 全社員2.5万人に7000円

インフレへの対応が広がる

キヤノンは2023年1月に基本給を一律で底上げするベースアップ(ベア)を20年ぶりに実施する。現行の昇給制度とは別に全従業員2万5000人の基本給を一律で7000円引き上げる。社員の役割や実績に応じて賃金を決める役割給制度を採用しており、ベアを実施してこなかった。急速に進む物価高に対応するため一律で給与を引き上げる動きが広がってきた。

日本経済新聞Web 2022年12月27日付け記事より引用しました。

 ベースアップ(ベア)の定義は、こちらの記事をご覧になってください。

さて今日は、キャノンさんが採用している「役割給制度」(役割等級制度)について触れたいと思います。

役割等級制度とは、組織の達成目標に照らして、社員の仕事上の役割・ミッションをその重要度に応じ、役割等級(またはミッショングレード)等に分類・序列化して、賃金等を決定する制度です。なお、「役割」は曖昧な概念であるため、役割等級を定義するうえで、職務を重視すれば「職務等級制度」寄りに、一方、能力を重視すれば「職能資格制度」に近くなります。

職務等級制度は、職務の困難度や責任の度合いを測って等級を定め、その仕事に就く社員にはその仕事にあった等級をあてがう、いわゆる仕事基準の制度です。職能資格制度は、社員の職務遂行能力を測り、それに基づいて資格を定める、いわゆる人基準の制度です。

これらの制度は、社員格付け制度と呼ばれます。社員格付制度は、企業内での社員の序列を構造化するとともに、賃金の上がり方(賃金カーブ)や決め方(賃金の算定要素)を規定する人事管理の基本システムです。

ヒューマン・プライム通信第340号「人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識(2)」では、社員格付け制度や賃金制度の基軸などについて解説していますので、ぜひご視聴ください。

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