大学生・院生の働きたい組織の特徴は?
若く新しい企業より伝統ある企業が好まれる
「経営スタイル」では、「歴史や伝統がある企業である」と「若く新しい企業である」では、「若く新しい企業である」(26.9%)よりも「歴史や伝統がある企業である」(73.1%)の方が大幅に支持率が高いことが分かった。
また「安定し、確実な事業成長を目指している」と「リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」を比べた質問についても、「リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」(15.8%)よりも「安定し、確実な事業成長を目指している」(84.2%)の支持率が高い結果に。
リクルートさんが、就職活動を行っている2023年3月卒業予定の大学4年生・大学院2年生を対象に、2022年4月~5月に実施した調査結果です。
「貢献と報酬の関係」、「成長スタイル」、「ワークスタイル」、「コミュニケーションスタイル」から、それぞれ特徴的なものをピックアップして、ご紹介します。
<貢献と報酬の関係>
●「A:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)はないが、給与は高い」と「B:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」では、「A(29.4%)」よりも「B(70.6%)」の支持率が高い。
●「A:自分のキャリアステップは自分で考え、実現に取り組むことが求められる」と「 B :異動や配置を通じ 、 会社が個人のキャリアステップを考えてくれる 」では 、「 B(40.8%)」よりも「A(59.2%)」の支持率が高いものの、「B」も4割台で比較的支持率は高い。
<成長スタイル>
●「A:どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく」と「B:その会社に属していてこそ役に立つ、企業独自の特殊な能力が身につく」では、「B(25.1%)」よりも「A(74.9%)」の支持率が高い。
●「A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」と「B:周囲と比べ、自分が主役として活躍できる」では、「B(25.2%)」よりも「A(74.8%)」の支持率が高い。
<ワークスタイル>
●「A:組織の目的や目標に向けて、チームで働くことが求められる」と「B:自分のやりたいことを起点に、個人のイニシアティブで働くことが求められる」では、「B(23.0%)」よりも「A(77.0%)」の支持率が高い。
●「A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」と「B:仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」では、「B(13.6%)」よりも「A(86.4%)」の支持率が高い。
<コミュニケーションスタイル>
●「A:ウェットな人間関係で、プライベートも仲が良い」と「B:ドライな人間関係で、プライベートでは関わりがない」では、「B(30.7%)」よりも「A(69.3%)」の支持率が高い。
●「A:コミュニケーションが密で、一体感を求められる」と「B:コミュニケーションは希薄で、個人の自由に任せる」では、「B(22.7%)」より「A(77.3%)」の支持率が高い。