政府、プライム企業役員は「30年に30%」新しい資本主義の中核に

政府が5日に示した女性版骨太の方針の原案は女性起業家の輩出目標などを新たに掲げた。岸田文雄首相は看板政策である「新しい資本主義」の中核として女性活躍を位置づける。目標に実効性を持たせるには具体的な政策支援の積み上げが欠かせない。

2023年6月6日付け記事より引用しました。

　政府は5日、男女共同参画会議を開き、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023（女性版骨太の方針2023）」（原案）を示しました。

女性活躍と経済の好循環に向けた取り組みとして、東証プライム市場上場企業では、2025年目途に1名以上の女性役員の選任、2030年までに女性役員比率30％以上などの目標を設けます。

女性の所得向上・経済的自立の取組の強化では、女性の正社員比率が30歳代以降低下する「Ｌ字カーブ」の解消に向けて、長時間労働の是正や、男性の育休取得の推進等の性別役割分担の解消に向けた取り組みを進めるとしています。

また、中小企業における女性活躍を促進するため、以下４つの取り組みを掲げています。
①中小企業向け補助金における優遇による両立支援に向けた取組
②中小企業を含む企業経営者等のアンコンシャス・バイアスの解消・行動変容を促すコンテンツの開発・普及
③地域金融機関を通じた女性経営人材のマッチング支援の促進
④女性活躍に取り組む中小企業の好事例の横展開等