パーソル総合研究所、リスキリングに関する調査結果を発表
リスキリング促進には「キャリアへの展望」が重要
株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷和久)は、リスキリング(新しい知識やスキルを学ぶこと)に関する調査結果を発表いたします。本調査は、リスキリングに関する個人の実態について、定量的なデータで把握し、経営・人事に資する提言を行うことを目的に実施しました。
パーソル総合研究所さんが7月21日に、リスキリング(新しい知識やスキルを学ぶこと)に関する調査結果を発表されました。
20~59歳の正社員3,000名を対象にリスキリングの実態を聞いたところ、「一般的なリスキリング経験」(新しいツールやスキル、知らない領域の知識などを学ぶこと)のある人は3割前後、「デジタル・リスキリング経験」(デジタル領域の新しい技術やデータ分析スキルなどを学ぶこと)のある人は2割程度、となっています。
調査結果報告書では、リスキリング促進のカギを4つ挙げられていますが、その中から、「組織内における『目標』と『キャリア』、『処遇』の透明性を高める」を取り上げてご紹介いたします。
リスキリングを促進する人事制度や人事管理の在り方を探ったところ、一般的なリスキリングには「目標の透明性」と「処遇の透明性」がポジティブに影響することがわかりました。
目標の透明性とは、次のようなことです。
・個人目標が組織目標と関連付けられている
・組織のビジョンや理念が明確
・目標設定時に上司とよく話し合う
また、処遇の透明性は以下の通りです。
・昇格/降格基準を明確に共有している
・評価は貢献に応じて十分に差がつく
・成績不振に伴う降級や降格は格別なことではない
以上のような目標の透明性と処遇の透明性を担保するためには、しっかりした人事評価制度の構築とその適切な運用が欠かせません。ぜひこの機会に、弊社の集中連載コラム「人事評価制度にチャレンジ!」をご一読ください。