「年収の壁・支援強化パッケージ」 キャリアアップ助成金
計画届受理状況の取りまとめ (令和6年1月末時点)
厚生労働省では、「年収の壁・支援強化パッケージ」の対応として、キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)を創設し、同コースを活用する予定の事業主から計画届を受け付けています。
今般、計画届の受理状況を取りまとめるとともに、実際の企業の活用事例をまとめましたので、公表します。今後も、こうした好事例を収集・周知するとともに、さらなる活用促進を図っていきます。
厚生労働省は2月29日に、「年収の壁」対策の一環として新設された助成金の計画届が、1月末時点で144,714人分だったと発表しました。いわゆる「106万円の壁」を意識している第3号被保険者は最大60万人と推計されており、対象者の2割強にとどまっています。
144,714人の内訳をみると、「労働時間延長メニュー」が72,633人、「手当等支給メニュー」が48,976人、「併用メニュー」が23,105人となっています。
- 労働時間延長メニュー:所定労働時間の延長により社会保険を適用させる
- 手当等支給メニュー:社会保険料負担に伴う手取り収入の減少分に相当する手当(=社会保険適用促進手当)の支給等により収入を増加させる
- 併用メニュー:労働時間の延長と手当等の支給を組み合わせる
「年収の壁・支援強化パッケージ」について詳しくお知りになりたい方は、こちらの人事・労務ほっとニュースをご覧になってください。
なお、助成金の利用にあたっては、対象労働者の社会保険の適用等の取り組みを行う前に、労働局にあらかじめ計画届を提出する必要がありますが、2024年1月までは、取り組み開始後に計画届を提出することを可能とする特例が設けられていました。しかし、2月以降は、通常どおり、取り組みを行う前に計画届を提出することが必要ですので、ご注意願います。