中小企業におけるテロ対策のきほん
2020年東京オリンピック・パラリンピックを1年後に控え、日本国内でテロ対策の必要性がより一層求められています。日々勤務するの職場の中で、自分たちに出来るテロ対策にはどんなものがあるか、ご案内します。
不審者、不審物を発見したら
見慣れない人物が職場の前をウロウロしている、不審な荷物が玄関先に置かれている。こんな時はすぐに110番、もしくは最寄りの警察署に通報しましょう。
警視庁からのインフォメーションによると、日頃の業務を通じて不審者・不審物の情報を得た場合、たとえそれが些細な内容であっても通報した方がよいとのことです。
そもそも不審者とは
- 同じ場所をいつまでも行ったり来たりするなど、不自然な行動を取っている。
- 普段は見ない車両が長時間駐車している。
- 場所や気候にそぐわない格好をしている。
- 周囲を気にしながら、施設の様子を窺っている。
- 見かけない人が、施設周辺で写真やビデオ撮影、録音をしている。
- 防犯カメラ等の位置を調べている。
- 警備システムの設置状況を確認している ……など。
不審者を見かけたら、性別や見た目の年齢、服装、背格好、言動、方言など、気がついた様子をメモしておくといいそうです。ただしスマートフォンでの撮影は他のトラブル源となる可能性があるので控えてください。
不審物とは
- 持ち主不明の荷物。
- 身に覚えのない、差出人もはっきりしない郵便物。
- 発見されにくいような場所に置いてある。
- 粘着テープや紐等で、厳重に包装・固定されている。
- 内部から音が聞こえる。
- 臭いがする ……など。
不審物は、ぜったいに揺らしたり蹴ったりせず、まずは周囲に持ち主がいないか確認、いない場合は速やかに通報しましょう。
また、日頃から荷物が整理されていないと、それが不審物なのかどうかも気づくことが出来ません。職場内外の環境整備を徹底し、あるはずのないものがすぐにわかるようにするのが大切です。
不審物・不審者を発見した際は、従業員同士だけがわかる隠語のようなものを予め決めておくなど、混乱防止に注意するのもよいそうです。
テロなど映画やテレビの中でのこと、自分の周りでは発生しないだろうなどとは考えず、いつも頭の片隅で意識しておいてください。