さよなら、Internet Explorer
長く使われてきたWebブラウザInternet Explorer(以下IE)も、いよいよ終わりの時が近付いてきています。慣れ親しんだだけあって、なかなかMicrosoft Edge(以下Edge)への切り替えに二の足を踏んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
また「推奨ブラウザがIEのみ」という困ったWebサービス(それも法人用)もあるでしょう。そんな場合は、早め早めに対応しておかないと業務に支障が出てしまう可能性があります。
Windows10(通常版)上で動作するIEのサポート終了は今年6月15日。それ以降、Windows10でIEを使うことは高リスクです。
IEでしか動かないWebサービスは、まずEdgeのIEモードを使う体制を整えてみましょう。完全互換とはいきませんが、高い確率で再現できます。なおEdgeのIEモードは2025年10月までサポートされます。
そもそも現状のWebブラウザシェアは
Google Chrome:約61%
Edge:約17%
Safari:約8%
Fire Fox:約7%
IEのシェアはそれ以下です。読み込みスピードや性能を比べても、他ブラウザに優っている点はありません。その上セキュリティパッチが配布されないとなればIEを使い続けるメリットはなく、(愛着はあるかもしれませんが)これを機にきっぱり乗り換えるのがベターではないでしょうか。
大事なことなのでもう一度書きます。6月15日以降、IEのセキュリティパッチは配布されません。
セキュリティホールは放置されたままになりますから、仮に攻撃を受けた際の被害がどのくらいになるのか、想像したくもないほどです。
「今後社内で、またテレワーク時は自宅でも、IEを使うことは禁止」とのルールを決めるのもやり過ぎではないと思います。IEを使っている従業員が1人でもいればセキュリティリスクは残ったままですので、全員で徹底するよう説明するのも必要です。