【中高年ひきこもり】社会全体で対応すべき
自宅にひきこもる中高年世代(四十〜六十四歳)は全国で六十一万三千人いるとの推計値を内閣府が公表した。退職がきっかけとなった人が最も多く、期間は七年以上が半数近くを占めた。老齢の親と暮らす「8050問題」も指摘され、困窮世帯が拡大する危険性をはらむ。福祉と就労支援などを統合し、社会全体で対応していく必要がある。
いじめや不登校に起因する若者のひきこもりが従来、問題視されていた。中高年世代も仕事に就かないか、長続きしない人が増えているとの懸念が出てきたことから、内閣府は二〇一八(平成三十)年度に初めて全国五千世帯を抽出し、推計値を算出した。
中高年の雇用が厳しい状況にあるのは以前から問題視されてきましたが、今から対策をするのは遅すぎた感がありますね。