「9月病」認知度は1割台、でも経験者は意外と多く
9月病のアンケートの結果は?
漢方薬を中心に医薬品を販売するクラシエ薬品(東京都港区)が「9月病」をテーマにした実態調査の結果を発表しました。「9月病」の認知度は16.5%と低いものの、該当する症状の経験を聞くと、約4割が「経験あり」と回答しました。
「9月病」は、もともと夏に長い休暇を取る欧米で、休み明けに心身の不調を来し、仕事にうまく復帰できない状態を指したものだそうです。9月病は医学用語ではありませんが、心身の病気の一歩手前の状態で、適切な対処が必要です。早期発見と早期対応のため、従業員に次のような行動が目につく場合は注意してください。
●欠勤や遅刻・早退など職場離脱
●働き過ぎ、残業が増えた
●仕事の能率が落ちた
●仕事のミスが増えた
●仕事上の人間関係トラブルが増えた
●会議での発言が減った
●簡単なことも決められない
●忘れ物が増えた
なお、9月1日の話題にも掲載しているように、労働者数50人未満の小規模事業場の事業者が利用できる「地域産業保健センター」では、メンタルヘルスを含む労働者の健康管理についてのご相談もできます。自社の従業員に以下のような9月病の症状が心配される場合は、お近くの地域窓口にお問い合わせください。
・やる気が出ない
・集中力がない
・思考力の低下
・無気力
・何をしても楽しくない
・食欲不振
・何を食べても美味しくない
・外出するのがおっくう
・不安感や焦り
・気分が落ち込む
・イライラして怒りっぽい