働く高齢者、最多909万人
65~69歳、就業初の5割超え
総務省が19日の「敬老の日」を前にまとめた2021年の65歳以上の就業者数は、20年に比べて6万人増の909万人だった。18年連続で増加し、過去最多を更新した。就業率は25.1%で、65~69歳に限れば50.3%と初めて5割を超えた。
定年延長の広がりで高齢者が以前に比べて働きやすくなっているとともに、人手不足の現状も映し出している。
昨日は「敬老の日」でした。総務省は「敬老の日」に当たって、65歳以上の高齢者の就業について取りまとめ、公表しています。概要は以下の通りです。
●高齢就業者数は、18年連続で増加し、909万人と過去最多
●高齢者の就業率は25.1%で前年と同率、65~69歳は初めて50%超え
●就業者総数に占める高齢就業者の割合は、前年と同率の13.5%で、過去最高
●高齢就業者は、「卸売業,小売業」や「農業,林業」などで多い
●高齢の非正規の職員・従業員は10年前に比べ225万人増加し、その割合は6.3ポイント上昇
●非正規の職員・従業員についた主な理由は、男女とも「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最多
●日本の高齢者の就業率は、主要国の中でも高い水準
●高齢就業者数は2021年8月から2022年5月まで減少傾向で推移
また、ヒューマン・プライム通信のバックナンバーでは、厚生労働省が6月に公表した「令和3年 高年齢者雇用状況等報告」について解説していますので、高年齢者雇用法制の概要、65 歳までの高年齢者雇用確保措置及び70 歳までの高年齢者就業確保措置の実施状況をご確認されたい方は、ぜひご視聴ください。